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広島の繁華街で客引き→勤務先バー→風俗店紹介の疑い 22歳の飲食店従業員を職業安定法違反で逮捕、県警はスカウトグループの一員とみる

広島中央署と広島県警の繁華街・歓楽街総合対策推進本部は2026年9月29日、女性を性風俗店に紹介したとして、広島市中区昭和町の飲食店従業員の男(22)を職業安定法違反(有害業務目的の紹介)の疑いで逮捕した。男は2月、広島市中区の繁華街で客引きをして当時20歳の女性を勤務先のバーに誘い入れ、自らがあっせんしていた風俗店を紹介して働かせた疑いがもたれている。県警は男を違法スカウトグループの一員とみており、紹介の見返りに報酬を得ていたとみて調べている。中国新聞、RCC中国放送、HOME広島ホームテレビが報じた。

広島の繁華街で客引き→勤務先バー→風俗店紹介の疑い 22歳の飲食店従業員を職業安定法違反で逮捕、県警はスカウトグループの一員とみる

広島のスカウト事件の経緯

広島県警は2026年9月29日、女性を性風俗店に紹介したとして、広島市中区昭和町の飲食店従業員の男(22)を職業安定法違反(有害業務目的の紹介)の疑いで逮捕した。逮捕したのは広島中央署と、県警の繁華街・歓楽街総合対策推進本部(中国新聞による)。

この事件は、中国新聞デジタルが9月29日に、RCC中国放送とHOME広島ホームテレビが9月30日に報じている。3社の報道をもとに概要を整理すると次のとおりだ。

項目 内容
容疑者 広島市中区昭和町の飲食店従業員の男(22)
容疑 職業安定法違反(有害業務目的の紹介)
逮捕日 2026年9月29日
行為の時期 2026年2月
場所 広島市中区の繁華街
紹介された女性 当時20歳の女性(HOME報道)
紹介先 性風俗店(店名・所在地は報じられていない)
認否 捜査に支障があるとして明らかにしていない(RCC報道)

「客引き→バー→風俗店」という流れ

報道によると、男は2月、広島市中区の繁華街で客引きを行い、声をかけた女性を当時自分が働いていたバーに誘い入れた。そのうえで、男があっせんしていた風俗店を女性に紹介し、そこで働かせた疑いがもたれている。

路上で女性に声をかけ、いきなり風俗店の話をするのではなく、いったん自分の勤め先の飲食店に客として招き入れ、そこで関係をつくってから紹介に至る――。報道が伝える手口は、そうした段階を踏んだものだ。飲食店の従業員という立場が、スカウト行為の入口として使われていた可能性がある。

ただし、男がバーでどのような話をして女性を紹介に至ったのか、女性がどの程度の期間その風俗店で働いたのかといった詳細は、現時点の報道では明らかになっていない。

家宅捜索と「スカウトグループ」の影

HOMEの報道によると、警察は29日午後6時ごろから約3時間半にわたって関係先を家宅捜索した。中国新聞も、関係先から押収品が運び出された様子を伝えている。

県警は、男を違法スカウトグループの一員とみている。RCCによると、広島市内の繁華街では「女性に声をかけ、風俗店などを紹介して報酬を得る違法スカウトグループの活動が横行している」との情報が複数寄せられており、その捜査の過程で男の関与が浮上したという。

警察は、男が女性を紹介した見返りに報酬を得ていたとみて調べている(RCC・HOME報道)。報酬の額や、誰から支払われていたのか、グループの規模や構成については報じられておらず、今後の捜査で解明が進むとみられる。

適用された「有害業務目的の紹介」とは

今回の容疑である職業安定法の「有害業務目的の紹介」は、公衆衛生または公衆道徳上有害な業務に就かせる目的で職業紹介や労働者の募集を行うことを禁じた規定(同法63条2号)に基づく。性風俗店への紹介はこれにあたるとされ、罰則は1年以上10年以下の拘禁刑または20万円以上300万円以下の罰金と、無許可の職業紹介(64条)より重い。

当サイトが8月29日に取り上げた松山市の事件では、女性の紹介先がキャバクラだったため、無許可職業紹介の罪での立件とみられた。紹介先が性風俗店である今回の広島の事件は、より重い有害業務紹介の罪が適用されている点で性質が異なる。

要点の整理

  • 広島県警は9月29日、女性を性風俗店に紹介した疑いで、広島市中区の飲食店従業員の男(22)を逮捕した
  • 容疑は職業安定法違反(有害業務目的の紹介)。行為は2月とされる
  • 繁華街で客引きをし、勤務先のバーに女性を誘い入れたうえで、あっせんしていた風俗店を紹介したとされる
  • 県警は男を違法スカウトグループの一員とみており、報酬を得ていたとみて捜査している
  • 男の認否は明らかにされていない

背景:地方の繁華街に広がるスカウトの網

違法スカウトをめぐっては、国内最大規模とされる「ナチュラル」の会長・ナンバー2らが相次いで逮捕されるなど、首都圏や関西を中心に大規模な摘発が続いてきた。当サイトが9月13日に報じたように、大阪府警は、大阪の女性を福岡や広島の店舗型性風俗店に紹介したとしてスカウトの男3人を逮捕しており、広島は女性の「送り先」としても名前が挙がっていた。

今回の事件は、広島の繁華街そのものに、地元で女性に声をかけて風俗店へつなぐ活動があったことを示す。県警に「横行している」との情報が複数寄せられていたという点からも、個人の単発の行為ではなく、地域に根を張ったネットワークの存在が疑われている。

2025年6月施行の改正風営法では、風俗店側がスカウトに紹介料を支払うスカウトバックが禁止され、紹介する側(職業安定法)と受け入れる店側(風営法)の双方を取り締まる枠組みが整った。紹介の対価が店からスカウトに流れる構図を断つことが、制度の狙いとされる。今回の件で男に報酬を支払っていたのが誰だったのかは、この構図の解明にも直結する。

広島県警は流川・薬研堀地区を中心に、客引き、違法風俗、飲食店の立入調査と、複数の方向から歓楽街対策を強めている。当サイトでも9月21日にホストクラブへの立入調査中の脅迫事件を、9月29日に私服警察官への客引きによる逮捕を報じた。今回のスカウト事件は、客引きと性風俗への人材供給が地続きであることを具体的に示すものといえる。紹介先の風俗店や、背後にいるとされるグループへの捜査がどこまで及ぶかが注目される。

本記事は中国新聞デジタル、RCC中国放送、HOME広島ホームテレビの報道をもとに構成しています。