摘発の経緯と概要
警視庁と神奈川県警合同捜査班は2021年3月10日、都内と横浜市内を拠点に活動していた中国系売春組織を摘発。組織の中核を担っていた中国籍の男女6人(30〜50代)を売春防止法違反(場所の提供・管理売春)および入管法違反(不法就労助長)の疑いで逮捕した。
組織の運営実態
グループは中国語専用のSNSプラットフォームや口コミサイトを通じて集客。利用客も主に在日中国人・中国語話者の男性が中心だった。キャストとして使われていた中国人女性はいずれも正規の在留資格がなく、入国直後から性風俗業に従事させられていた疑いが強い。
被害者の一人は「日本で合法的な仕事があると聞いて来た。パスポートを預けた後、逃げる手段がなかった」と話している。典型的なデットトラップ型の人身売買だ。
国際的な連携の必要性
このような国境をまたぐ人身売買・売春組織に対処するには、国内の法執行機関だけでなく、出身国当局との情報共有が不可欠だ。警察庁は外交ルートを通じた中国公安当局との情報交換を行っており、今後は送り出し側のネットワーク解明にも力を入れる方針だ。
本記事は公開情報および捜査関係者への取材をもとに構成しています。