10年間の成果と課題
警察庁は2021年11月10日、全都道府県で暴力団排除条例が出揃った2011年から10年間の評価報告書を公表した。報告書では、指定暴力団構成員数が2011年の約7万人から2021年には約2万4000人に減少したことを「条例の成果」として挙げた。
性風俗業界に関しては、指定暴力団が直接関与する「直接経営型」の事案は2011年比で約60%減少した一方、フロント企業・名義貸し・上納型を通じた間接的な関与は実態把握が困難で、根絶には至っていないと評価した。
「半グレ」問題の深刻化
報告書が特に問題視したのは、準暴力団(半グレ)の台頭だ。暴力団に属さず、暴対法の直接適用を受けにくい「半グレ」集団が性風俗業界に進出し、スカウト・集客・資金管理を担うケースが全国で増加している。
半グレ集団は従来の暴力団に比べ組織が緩やかで摘発が難しい上、SNSを活用した集客力も高い。「暴力団から半グレへの業務移管」とも呼べる構造変化が起きているとの分析もある。
今後の対策の方向性
報告書は今後の対策として、準暴力団への法的対応強化(必要であれば暴対法の適用範囲拡大)と、デジタル空間でのパトロール・情報収集の強化を提言した。
本記事は公開情報をもとに構成しています。